図解 事業戦略策定の方法 20

 

 

戦略論の第6回目は「コアコンピタンス・マネジメント」です。

コア・コンピタンスって、あまり聞きなれない言葉かと思います。

コア(Core)とは、ご承知のとおり、地球のコアとかで使われるように「芯・中心」などという意味です。

コンピタンス(Competence)とは、コンピテンシーモデルなどという言葉もありますが、「技量・能力」などという意味です。

したがって、コア・コンピタンスとは「企業活動において同業他社を圧倒する能力」あるいは「同業他社には真似できない能力」のことをいいます。

コア・コンピタンス経営(Competing for The Future)は、

96年にゲイリー・ハメルとC.K.プラハラードによって書かれたものです。

このコア・コンピタンス経営の特徴は、コスト削減ではなく、自社の強み(コア・コンピタンス)を磨くことで主導権を創造し、収益拡大を目指す経営を提唱していることです。

 

1 コア・コンピタンスとは

コア・コンピタンスとは、顧客に価値をもたらす、他社にはマネはできない、自社の中核

スキルや技術のことであり、簡単に言えば「自社の強み」ということになります。

企業の再構築(リエンジニアリング)や縮小(リストラクチャリング)などのコスト削減

よりも収益拡大がより重要であり、コア・コンピタンスに着目するほうが将来の事業成長に

つながるという考え方です。

なぜなら、リエンジニアリングやリストラなどの安易な縮小論は、すぐ効果は出るかもしれ

ませんが、それは同時に、将来の芽を摘むことにもなります。したがって、はるかに自社の

コア・コンピタンスを伸ばすほうが重要であるということです。

 

2 戦略の見方を変えるためのポイント

コア・コンピタンス経営では、戦略の見方を変えるためのポイントして

次の5点を紹介しています。

(1)強み(コア・コンピタンス)で競争する

(2)改善計画や年度事業計画よりも、コア・コンピタンスを築く計画をつくる

(3)現実的な計画よりも、多少困難でも社員のやる気を引き出す高い目標を設定する

(4)未来の市場機会を発見するブックオフやQBハウスなどのように先見性を築く

(5)経営資源の配分よりも経営資源の相乗効果を狙い、

   ノリタケやセコム、ZFなどのように経営資源の制約を打破する

少し抽象的な説明かもわかりませんが、実例企業を想像すれば、言わんとしているところは

理解できるかと思います。

 

3 コア・コンピタンス経営とは未来のための競争である

 そのために、3つのポイントを紹介しています

(1)過去を忘れる

   過去を知らないメンバーだけで協議・議論をする。

   たとえ一人でも過去を経験した者がいれば、全員が過去を経験をした気持ちになる。

(2)未来をイメージする

   具体的には、

   ①既存市場の枠を超える ②既存のコンセプトに縛られない ③現状の価格と性能の

   前提条件に挑む ④子供のような目を持つ ⑤好奇心を持つ ⑥謙虚に考える

   ⑦色々なものを組み合わせてみる ⑧比喩や類似を探す ⑨あまのじゃくになる

   ⑩顧客を超える、縛られない ⑪ニーズに感情移入する  ことです。

(3)戦略設計図を描く

   ストレッチ(現実を超えてみること)とレバレッジ(これまでの資源の活用・再評

   価)で設計する。

 

4 コア・コンピタンス経営は一夜にしてならず

 コア・コンピタンス経営を実現するためには、ひたすら磨き続けることが大切です。

 磨き続けるには、次の3つが大事だと言っています。

(1)常に顧客価値の視点を持つ

(2)他社との違いを常に明確化する

(3)自社のコア・コンピタンスをに拡げていく努力をする

 

これから企業が生き伸び続けていくためには、冗費節減は必要条件ですが、それだけでは

十分条件を満たすことはできません。十分条件は「収益の拡大」です。

収益の拡大なしでは、未来の人件費・原価・経費をまかない、利益を確保することはでき

ませんそのためには、コア・コンピタンス経営と言われる「強みを高める経営」は重要だ

と思います。

これまでの慣習や思い込みなどに囚われずに、常識という枠の外に出る!そのことがやはり

大切なのではないのでしょうか。

 

 

 

戦略を考えるにあたって重要なことは、『思い込み』なるものを打ち破ることです。

私たちは思いのほか、思い込みに囚われて、生活や仕事をしています。

その結果が「いま」であることを忘れてはいけないと思います。

違う結果を得たいと思うのであれば、『思い込み』を打ち破るしかありません。


掲載日:2019年3月13日 |カテゴリー:マーケティング

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