図解 事業戦略策定の方法 2

 

 事業目的が、なぜ重要なのか、考えてみましょう。

このケーススタディでよく使われるのがアメリカの鉄道会社です。

アメリカへ行った方も多いかと思いますが、アメリカにおける移動手段は何だったですか?

ほとんどが、飛行機か長距離バスであったかと思います。

あたらめて考えてみると、日本であれば新幹線なども多いことも考えあわせれば少し不思議な気もします。

 では、なぜそうなってしまったのでしょうか?

映画で西部劇などをみると、昔はアメリカも移動・輸送手段は鉄道であったように思われませんか。

 

1 『事業目的』を間違ってしまうと事業は衰退してしまう可能性がある

 それはアメリカの鉄道会社が自社の事業目的を「鉄道事業」と狭義に定義からだといわれています。やがて、第二次産業革命でモータリゼーションの時代となり、自動車や飛行機が発明され商業化されだしました。

 しかしアメリカの鉄道会社はそれを船舶、自動車、航空機事業であり、自社の鉄道事業とは関係がないと判断したわけです。

それらの事業が移動手段や輸送手段として浸透しだし、気づいた時にはもうどうしようもなかったというのが現代までの状況です。これから日本の技術などを導入し、大陸横断鉄道などアメリカの鉄道会社はどのように巻き返しを計るのか注目されるところです。

 このように『事業目的』を誤ってしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。

 

2 『事業目的』を市場志向で考える

 事業目的を考える際、その考え方には「製品志向」と「市場志向」とがあります。

 製品志向とは、その言葉のとおり、自社が提供する製品、商品、サービスから考える考え方です。

たとえば、飲食業であれば、日本料理とかフレンチ、あるいは食堂、ラーメン屋、パン屋などです。

製造メーカーであれば、精密機械製造とか化粧品製造販売とか、あるいはサプリメント製造販売などです。

サービス業であれば、美容室とかマッサージ店とか、税理士業などです。

 一方、市場志向とは、自社の製品、商品、サービスなどで、いったい市場で何を実現させたいのかというアプローチで考えます。

特に、コンシューマ市場を対象にする場合は、ライフスタイルや文化や自己表現、あるいは夢などからアプローチして考えます。

そうすると何が違うかといえば、事業領域である「戦略ドメイン」に柔軟性ができ、自社を取り巻く環境の考え方が広くなります。

広くなるとそれだけアンテナが広くなり、経営戦略に柔軟性が出てきます。

 

 「そんな抽象的なことを言われてもねぇ・・」と否定的に考えず、一度、その気になって考えてみられることを、特にスモールビジネスを展開されている皆さんにはお勧めします。

 きっと、あなたの会社は強くなり、強くなれば掴むチャンスも多くなると思います。


掲載日:2018年10月31日 |カテゴリー:マーケティング

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