財務諸表1 貸借対照表

企業経営の始まりは、確かに『売上』です。売上なくして、経営は成り立ちません。
そのためには『マーケティング』が非常に大切です。
今日の成熟した現代社会では「マーケティングなくして売上あらず」です。
ですから、前回までマーケティングについて、さまざまな説明をさせていただきました。

しかし一方、経営の始まりである『売上』は、必ずしも予定通りなるとは限りません。
むしろ、売上は予定通りならないのが普通です。
また、売上げたからといって、必ずしも代金が回収できるとも限りません。
さらに事業には設備等の投資や日々の仕入あるいは人材雇用や育成なども必要になります。
これらも必ずしも、予定通りの効果や販売、あるいは活躍・育成ができるとも限りません。

つまり、企業経営の周囲には、さまざまな『不確定要素』がつきまとっているわけです。
特に中小・小規模企業においては、その不確定要素が頻繁に訪れます。
なのに『経営管理』をなおざりにされている経営者が多くおられます。

そこで今回から、経営管理の中核でもあり、また最もなおざりにされていると云われている『財務諸表』について、解説していきます。

 

1 貸借対照表

貸借対照表(バランスシート、B/S)とは、「企業の財政状況」を表すものです。

最近ではその重要性も認められ、決算のときだけではなく、毎月作成することが当たり前になって来ています。しかし、まだまだ作成しているだけの場合が多いように思われます。

企業は事業資金を調達して事業活動を行います。それが貸借対照表の骨格です。

BSは資金の調達と運用を表す

資金の調達には、2通りの方法があります。『負債』と『純資産』です。
負債の代表格は『借入金』です。
これら負債は借金ですから、これらのことを『他人資本』ともいいます。

純資産の代表格は『資本金』と『繰越利益剰余金』です。
一般的には、資本金は株主が出資した資金という解説がされますが、
中小・小規模企業の多くの場合は株主なんていませんので、
経営者であるあなたが出資した資金が資本金です。ですから『自己資本』ともいいます。

負債や純資産で調達した資金は、資産に投資され、運用されます。
資産運用の代表格は『現金』『預金』『売掛金』『たな卸資産』『固定資産』などです。

従って、資産は負債と純資産の合計と等しくなり、次の関係が成立します。
  資産 = 負債+資本  この式を『貸借対照表等式』といいます。

 

今回は次のことを覚えておきましょう。

1.資金の調達は右側に表示され、調達方法には『負債』と『純資産』がある。

2.調達した資金の運用状況は、左側に『資産』として、表示される。

3.資産と負債・純資産の合計は、必ず等しくなる。

 

業とは、資金を集めて、自分がやろうとしたことに投資する活動です。
ですから、「黒字経営にすることは当たり前!」ということも覚えておきたいですね。


掲載日:2018年8月1日 |カテゴリー:会計識字率

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