Marketing 組織分析7S Framework

McKinsey 7S framework(組織分析フレームワーク7S)

組織分析のフレームワーク7Sとは、マッキンゼーが開発したフレームワークです。
組織を考える上で必要な7つの要素、あるいは経営資源を提言しており、
大きくはハードのSとソフトのSに大別されます。

経営戦略を遂行していくためには組織分析を行い、その戦略に応じて組織変更しなければ
なりません。「組織は戦略に従う」ということです。
そんな組織分析に活用できるのがこの『組織分析フレームワーク7S』という考え方です。

 

  <組織分析のフレームワーク7S>

組織分析のフレームワーク7S

 

1 組織分析のフレームワーク7Sとは

会社の経営組織は次の7つの項目からなっていると考えます。

(1)共通の価値観や理念(Shared values)

いわゆる企業理念であり、長年、事業を継続して育まれてきた無意識の価値観です。
特に、技術系やものづくり系の企業に培われることが多いといわれています。
いいものを作ることだけが我々の仕事だとか、鉄道であれば安全運行さえしていればいい
というような暗黙の価値観のことですが、競争優位に立つためには「ただいいものを作ればそれでよい」というような唯我独尊の製品志向ではなく、市場志向あるいは顧客志向の
価値観や理念を持つことが大切です。
過去、多くの企業が製品志向だけの価値観を持ったため衰退してきたことを学びましょう。

(2)経営スタイルや組織風土(Style)

知らず知らずのうちに縛られている暗黙知で「出る杭は打たれる」という組織風土では競争優位に立つことはむずかしくなります。
一般的にオーナー経営系の企業に多く、あまりにもオーナーの成功体験が強くなると、言いたいことも言えず、もの言うことが逆らっているように取られてしまい、オーナーの器以上に企業は伸びなくなります。
競争優位に立つためには常にこれまでを批判的思考(クリティカルシンキング)することが重要です。
現代でも普通に多くの企業がこのような失敗を繰り返しており、ぜひ、学んでおきたいことです。

(3)人材(Staff)

人材は基本的に社内の中にしかいません。だから自前の人材を育成することが大変重要なのです。
たとえヘッドハンティングしても、その人材を自社の中で活かすのは大変むずかしい。
なぜなのでしょうか。その理由はその人材がそれまでいた組織と現在の組織とでは違うからです。したがって、以前の手法(成功体験)をもって改革しようとしても、人はついて来ません。
だから、競争優位に立つためには自前の人材を育成することが大事なのです。
しかしながら多くの企業、特に中小企業は、自社では人材育成なんかできないと思い込んでいる企業が多くあります。ぜひ、自前の人材を育てましょう。

(4)能力(Skills)

人の能力、たとえば営業力であったり、技術力であったり、マーケティング力などは、そう一朝一夕には変わりません。
たとえ新しい手法、たとえば他社での成功した手法を導入したとしても、他社と自社では
すべての条件が違うので成功はしません。
したがって、競争優位に立つためには担雪埋井、他社の事例を見本にするとしても、自社に合った手法に手直しすることが大切です。

(5)社内の仕組み(Systems)

社内システムを変更することは、比較的容易にできます。
たとえば、評価システムや会計制度などであれば変更すれば何とかなります。
しかし、システムも、人によるシステム(報告など情報の流れ)であれば、変更することは容易ではありません。
したがって、競争優位に立つためには、内部統制なども併せて考える必要があります。

(6)組織構造(Structure)

組織構造とは、組織体系などの変更のことを指しますが、変更さえすれば機能するので比較的しやすいといわれています。
ただ、指揮命令系統と責任の所在は明確にすることが、競争優位上も重要なことです。
ボスは一人という組織構造と、責任は権限とのセットがポイントです。

(7)戦略(Strategy)

戦略とは、事業の競争優位性を保つための方策です。
立案することはなかなか難しいことかもわかりませんが、決定さえすれば、比較的周知徹底することはたやすいと思われます。
ただ競争優位に立つためには、あれもこれもと総花的ではなく、集中・絞込みが重要です。

 

2 ハードの「S」とソフトの「S」

ハードのSとは、戦略・組織構造・社内の仕組みの3つのSをいいます。
ソフトのSとは、共通の価値観や理念・経営スタイルや組織風土・人材・能力の4つSを
いいます。

重要なことは、ハードのSは努力によって比較的短期間で変更することが可能ですが、
ソフトのSは容易ではないということを知っておくことです。
ここを押さえておくと、比較的、組織改善はうまく行くといわれています。

 

3 7Sのポイント

(1)共通の価値観や理念 Shared values
   製品・価格中心から、市場・顧客中心に考えをシフトさせることです。

(2)経営スタイルや組織風土 Style
   社内事情より顧客を起点とした行動規範にすることです。

(3)人材 Staff
   ただ売るだけの人材から、継続的に売れる人材に育成することです。

(4)能力 Skills

   コスト管理能力からマーケティング能力を重視することです。

(5)社内の仕組み Systems

   管理・年功序列から、権限委譲と自ら考える人材を評価することです。

(6)組織構造 Structure
   縦割り組織から、顧客横断型組織へ組織変更させることです。

(7)戦略 Strategy
   製品志向から、市場志向・マーケティング志向に切り替えることです。

 

 戦略とは競争優位を保つための方策です。その戦略に組織を最適化させる必要があります。
「こんなことうちの会社では・・」と限定せず、一度、この組織分析フレームワーク7Sで自社を考えみたらどうでしょうか。

優れた企業はこれら7つの要素を互いに補完しあい強め合いながら戦略を実行しています。
私たちもひるまずに、そのような意識を持って戦略を遂行し始めることが大事だと思いますがどう思われますか。


掲載日:2018年5月9日 |カテゴリー:マーケティング, 経営技術

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