会計のエッセンス(1)

第1回 経営に活かすのは試算表

 

1 企業経営を取り巻く現状

(1)現代は法人企業の3社に2社が赤字経営で法人税等を支払っていない

   →66%の法人企業が繰越利益である内部留保もなく、資金繰りが厳しい状況です。

(2)中小企業経営者で一番多い年齢層は66歳

   →後継者がいないのではなく、赤字続きで厳しい資金繰り状況の事業を継がすことは  

    できないという状況です。

(3)これからも続く経済成長率ほぼゼロの経済環境

   →統計的には高度成長期のいざなぎ景気を超えて戦後2番目の長さとなった経済状況

    ですが、実際は多くの方が感じているとおり、年率が1%も満たない成長率ゼロに

    近い状況です。

(4)2019年10月から消費税率が10%に引き上げられる

   →現在でも消費税の未納額は4600億円を超えていますが、ますます消費税を納付

    することができない企業が増加すると予測できます。

(5)人件費の増加

   →人手不足、働き方改革、社会保障財源不足、最低賃金の引上げなどの中、従業員を

    引き止めるためにも中小企業も人件費を増加させざるを得ません。

(6)AI、ICT等の技術革新

   →これまでも様々な技術革新はありましたが、今回は産業構造を抜本的に変革させる

    第四次産業革命とも言われています。

このような未だ嘗てなかったような環境の中、家計と同様に会社もやりくり上手になって、

会社を強くすることが求められています!

そこで家庭なら家計簿、企業なら月次試算表を活かした経営が重要となって来ます。

  

2 やりくり上手になるためには試算表を経営に活かす

(1)なぜ、決算書ではなく試算表なのか?

 その理由は大きく2つです。

 ①決算書は会計年度末にしか作成しませんので、毎日の経営に活かすことはできません。

 ②さらに税務署や銀行に提出する外部報告資料であるがために、どうしても見栄えを良く

  したよそ行きの会計資料となっているので、実務の経営には活かすことができません。  

  従って、毎日の経営を活かすためには普段着の会計資料である試算表が最適となります。

 ただし、そのためには、月初めには前月の試算表が出来ていることが必要条件となり、

 かつ経営に役立つ試算表にすることが十分条件となります。

 

次回からは、そのエッセンスを解説します。


掲載日:2017年11月15日 |カテゴリー:会計処理, 経営技術

本店:〒355-0062 東松山市西本宿1968-1
坂戸:〒350-0233 坂戸市南町35-20
0120-634-154
営業時間 8:30~17:30 定休日 土・日・祭日