中小企業マーケティング 目標達成のPDCA

第9回 目標を達成させるマネジメント PDCA(計画・実行・検証・修正)

 

第9回の今回のテーマは「立案した目標を達成させるためのマネジメント手法」です。

戦略を立案し、戦術を考えるだけでは、目標は達成できません。

実行することが大切です。

しかし、実行を積み重ねるだけで「結果は結果・・」では、成り行き経営と同じです。

事業の確実性を高めるためには、結果を目標に近づけ、達成できる経営が重要です。

マーケティングでは「PCDAマネジメント・サイクル」という方法を用意しています。

 

1 PDCAマネジメント・サイクルとは

PDCAとは、ご承知のとおり「Plan-DoーCheck-Action」のことを

指します。つまり、業績を確保するために

 ①目標を設定して(P)

 ②実行して(D)

 ③そして目標と結果の差異を分析して(C)

 ④目標を達成するための軌道修正をする(A)

を定期的に行うことが必要です。

なお、ここで重要なことは、このPDCAを回す期間です。

一般的には「月次」と理解され、月単位に会議を開催することでPDCAを回すことが

当たり前だと理解されているようですが、それは大きな誤解です。月に一度は最低限です。

より確実に目標達成するためには、1ヶ月毎より2週間毎に、2週間毎より1週間毎に、

まるで渦が巻くように何回も回した方が、より確実性が上がります。

1ヶ月毎であれば大きな軌道修正が必要な場合もありますが、毎週であれば小さな軌道修正

で済みます。それを毎週繰り返すことで、より目標に近づきやすくなります。

自社の状況に応じて、PDCAのサイクルは考えましょう。

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2 業績のPDCAマネジメントは「月次試算表」で行う

業績に関するPDCAマネジメントは「月次試算表」で行うのが、ベストです。

いろいろな資料を作成して会議をされている事業者も多いようですが、

月次試算表で行うことがおススメです。

月次試算表にはすべての会社の活動が会計データとして落とし込まれているからです。

製品や商品を作るためにかかった費用、売る営業活動のためにかかった費用、資金調達する

ためにかかった費用、そして得られた収益や儲け、さらに資産と負債の状況など、すべてが

わかります。 また同時に「経営の透明性」も高まり、社内士気も向上します。

いまはこれらをタイムリーに入手するためには、パソコン会計ソフトという便利なものが

ありますので、ぜひ、経理を単なる事務作業に終わらせず、経営管理業務へと高めていく

ためにも「月次試算表」を活用しましょう。

 

3 月次試算表でPDCAを行うための条件

しかし、試算表でPDCAマネジメントを行っていくためにはいくつかの条件があります。

条件1:会計データは原則、毎日入力する

それによって、いつでも最新の月次試算表ができます。

これで、たとえ毎週の会議であっても対応できます。

条件2:試算表は全科目、内訳明細方式で作成する

決算書には勘定科目内訳明細書を付けますね。これによって、売掛金はどこにいくらあるか

とか、貸付金はだれにいくら貸しているかとか、売上はどこにいくら売れたとかなど、ある

意味、税務署がわかるようになっています。

これを社内でも活かそうという考え方です。

売上や売掛などは得意先別に入力し、集計します。短・長期借入金も融資ごとに分けます。

通信費であれば支払先別に分けます。

このようにすべて細分化して入力すれば、手に取るように経営の状況が「月次試算表」に

よってわかるようになります。

試算表を見ると「これには何が計上されているのか?」とか、「どこの売上が減ったのか、

増えたのか」など思われませんか。

それが内訳明細方式で試算表を作成すればすべてなくなり、わかりずらかった月次試算表が

非常にわかりやすくなります。

パソコン会計ソフトを使えば、いまは簡単にできますので、ぜひ、実行しましょう。

条件3:正直な月次試算表を作成する

正直な月次試算表でないと、いくら分析しても正しい分析はできません。

しかし、意外と私たちの事業では、そうでないことが多くあります。

その理由は、会社と個人の財布の公私混同、金融機関に対する見栄え、あまりにも強すぎる

節税志向などが挙げられます。

月次試算表は決算書ではありませんので、毎月の業績管理にその主眼点を置くべきです。

そして決算はもちろん記録に残り、外部提供報告書ですから、少しお化粧するという必要も

あるかと思います。

会計はこのように二元的に作成しないと、まったく経営には活かせません。

パソコン会計ソフトはそのような観点から考えても大変有効的なものです。

条件4:経営者・経営幹部として財務諸表が読める

最後の条件は、財務諸表リテラシー(リテラシとは理解でき活かせる力のこと)です。

せっかく作成した月次試算表も、皆さん自身が読めないと、活かすにも活かせません。

「読む」とは、分析ができるということです。

分析というとなんだか難しいように聞こえますが、要は「数字は比べて読みましょう」と

いうことです。

キャッシュが十分なのかそうでないのか、それは他の項目と比べないと判断できません。

売掛金に問題がないのかどうかも、売上高を比べないと全体的な判断はできません。

さらに借入金や売上高や収益状況など、すべてがそうです。

しかしこれらはさほど難しいことではありません。

書籍ではそれぞれ計算式が示されたりしていますが、実務は机上の理論ではないので、

何も計算式を覚えたり、正確に計算・理解する必要もありません。

すべては、『常識』という尺度で試算表を見て判断できることです。 

 

 

現在は、一生懸命商売・仕事をしていれば、事業が継続できるという時代ではありません。

それだけ世の中の変化は激しく、早くなっています。

それが、高度成長後の現代、成熟社会だと思います。

ぜひ、自社なりのPDCAマネジメントを実行して、さらなる発展を目指しましょう。


掲載日:2017年7月19日 |カテゴリー:マーケティング, 会計処理, 会計識字率, 組織風土, 経営技術

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