モノを作れば売れる時代は四半世紀前に終わりました。
また、安くすれば売れる時代も終わりました。
これからは自信のあるモノを市場に提案して、適正な価格で売る時代です。
そのためには中小企業ほど『マーケティング』が重要な時代となっています。
そこで、今回からしばらく「中小企業のマーケティング」と題して、経営コラムを
続けたいと思います。 皆さまの参考になれば幸いです。
第1回 マーケティングとは
「マーケティング!? マーケティングなんて大企業が考えるものだろう?」と考えて
おられる中小企業経営者をよく見かけますが、それはとんでもない誤解! だと思います。
なぜならば人材も資金も少ない中小企業だからこそ、社長自らが経営に工夫を取り入れる
必要があり、その考え方こそが『マーケティング』だからです。
1 マーケティングとは
マーケティングとは、事業の市場に対する活動そのものの考え方です。
市場がない事業って、あるのでしょうか? ありませんね。
まして、超成熟社会となっている現代です。
業種・規模を問わず、すべての事業にはマーケティングは不可欠なものとなっています。
特に中小企業の場合は人材も資金も少ないわけですから、繰り返しになりますが、
経営者自らマーケティング思考を持って経営にあたる必要があります。
2 市場に対する理解と認識
次に『市場』をいうものについて、改めて考えたいと思います。
市場とはどういうものでしょうか?
産業能率大学マーケティング研究室では次のように述べています。
①市場とは「競争の場」である
②市場とは「攻略の対象」である
③市場とは「変化する存在」である
④市場とは「自主選択の意思」を持っているものである
⑤市場とは「企業も選択できる」ものである
⑥市場とは「働きかけで変えられる」ものである
特に③⑤⑥は経営者として押さえておきたいところです。
3 マーケティングに対する考え方
では、『マーケティング』というものをどのように捉えればよいのでしょうか。
次のように言われています。
①需要は創ることができる
②価格以外の方法で購買意欲を喚起することを考える
③「作ったモノを売る」から「売れるモノを作る」という発想に転換する
④販売チャネルを考える
⑤主体性を維持する(「お客様は神様です」を誤解しない)
⑥経験や勘ではなく、論理的に市場を理解する
なかなか考えさせられると思いませんか?
需要創造、非価格競争、顧客志向、販売経路、主体性の維持、科学的論理性が
マーケティングの肝です。
なんとなく、マーケティングの姿が見えたのではないのでしょうか?
次回から中小ビジネスにとって有益な具体的なマーケティング理論を紹介します。
掲載日:2017年5月10日 |カテゴリー:マーケティング, 経営技術
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