財務諸表の読み方 収益性

財務諸表の読み方「財務分析」(6) 収益性分析

今回は具体的に収益性分析について説明します。

■収益性分析とは
収益性分析とは「事業のために調達している総資本(負債+純資産)あるいは総資産に見合った利益や売上を上げているかどうか」を検証する財務分析です。
おもに総資本と売上高あるいは利益を比べてチェック判断します。

 

■おもな収益性分析

1.総資本利益率
この分析は収益性分析の基本指標です。
総資本とは事業のために調達している資本・資金です。
事業に調達している以上、本業で多くの利益を稼ぐことが好ましいといえます。

「営業利益(または経常利益)÷総資本」は大きいほど良いということになります。
どのくらいかといえば、総資本の2割ぐらいの営業(経常)利益は稼ぎたいものです。
最近は「ROA(Return On Assets)」とも呼ばれています。

またこの指標は「総資本の回転率」と「売上高に対する利益率」に分けてその原因を探ることができます。
つまり、総資本利益率が下がった場合は、総資本回転率が下がったためか、売上高利益率が下がったためか、どちらかによるということです。
できればここまで理解しておくと、実務ではすごく役立ちます。

 

2.自己資本利益率
この分析は自己資本と利益を比べた指標です。
自己資本とは純資産のことです。
利益とは営業利益または経常利益のことです。
当然、総資本利益率と同様、多くの利益を稼ぐことが好ましいといえます。
最近では「ROE(Return On Equity)」と呼ばれています。
この指標は株主が多くいる上場企業や投資家にとっては重要な指標ですが、われわれ中小企業にとってはあまり関係はありません。

 

3.高収益企業になる要諦
高収益企業になるには利益を大きくすることだけに目が向きがちですが、分母を小さくすることも忘れないということです。
分母とは総資本であり、また総資産です。
総資本・総資産は小さく、売上は大きく、費用は小さくするということです。
そんな魔法のようなことができるのかと思われるかも知れませんが、大企業ほどそのような努力をしています。
本来であれば、われわれのような企業ほどそのように努力しなければならないと思うのですが、意外と忘れたり諦めたりしてしまう場合が多いのではないのでしょうか。

そこに伸びる会社となかなかそうならない会社との分岐点があるように思います。

 

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掲載日:2015年6月9日 |カテゴリー:会計識字率, 経営技術

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