競争優位 PDCAマネジメント(2)

第29回 PDCAマネジメント(2)

今回は月次試算表で検証できるようにするために、財務諸表が読める方法を紹介します。
テーマは覚えなくとも読める財務諸表です。 

1.PDCAのチェックは“財務諸表”で行なう

これからの経営者は『財務諸表』が読めなくてはなりません。
なぜなら「勘」や「経験」だけではもう通用しないからです。
それだけ現代の変革スピードは速く、社会は成熟化していっています。
また読むべく『財務諸表』とは、化粧を施した『決算書』ではなく、素顔の『月次試算表』です。
決算書は、『終了』した今期の経営状況報告書であり、
月次試算表は、『現在』の経営状況報告書です。
経営をチェックするにあたり、大事なのは『月次試算表』です
これはよく覚えておいてください。 

2.財務諸表が読めるとは“自社の状況が理解できる”ことである

「読める」とは、計算式を覚えることではありません。
知りたい自社の状況が月次試算表の中で探し出せるようになることです。
「知りたい自社の状況を探し出せるようになる」ことは試験ではありません。
実務ですから、アバウトにわかれば良いのです。 

3.このようなことができるようになれば“社長から経営者”に変身

月次試算表で知りたい自社の状況を読み取ることができるようになれば、
社長から『経営者』になることができます
経営者とは「経済を営む者」と書きます。つまり、経営コントロールができる人ですので、
少々の困難は乗り越えられるようになります。少々の困難を乗り換えられるようになれば、
それだけ、仕事で成功する可能性が大きくなります
。 

4.経営分析の実施要領

では、どのように読み取ればよいのでしょうか?
カンタンです、「評価したい項目」を「評価すべき基準」で割り算すればよいだけです。

分析の実施要領

これで分析はできます。またその判断・判定は『日常の生活判断』と同じです。

例えば、「会社の資金状況を判断したい」とします。
日常の生活の中ではどうやって判断していますか?
まず資金とは、現金とせいぜい貯金ですよね。
現金が10万円あって、貯金が30万円あれば、合計40万円が手元生活資金です。
この金額をどうやって判定しますか、「大丈夫なのか」「そうでないのか」・・。
そうです、”1ヶ月の生活費”と比べて判断しますね。
もし生活費が1ヶ月20万円でいいのであれば、2ヶ月分ありますから、「まあ安心か・・」という判断になります。
しかし1ヶ月60万円かかるのであれば、「今月は足りないから出費を押さえよう・・」ということになります。

会社も同じです。
資金は現金と預金です。では、会社における生活費とはなんでしょうか?
ちょっと考えてみると、「平均月商」や「平均総費用(原価+経費)」などが思い浮かびます。
どちらで考えてもいいと思います。
つまり、『(現金+預金)÷平均月商』又は『(現金+預金)÷平均総費用』で考えるということに
なります。
その結果、手元資金が何カ月分あるかで、会社の資金状況は判断できます。
かんたんですね。 

5.経営分析に必要な基本知識とは

上記のようなことを考えるにあたって、チョッと『基本的な知識』が要ります。
それは次の7つだけです。

貸借対照表(BS)は『会社の財政状況を表している』 ことを理解しましょう。
 総資本(負債と資本)は『会社で調達している資金の出所』を表しています。
 同じ現金でも借りた現金なら『借入金』です。
 自分のお金なら『資本金』または『繰越利益剰余金』です。
 総資産(現預金や固定資産)は『事業で運用している資産』を表しています。
 自己資本・他人資本を現預金で運用しているのか、売上債権で運用してのか、あるいは
 棚卸資産で運用しているのか、はたまた固定資産で運用しているのかなどがわかります。

損益計算書(PL)は『会社の営業成績を表している』 ことを理解しましょう。
 売上原価(仕入や製造原価)とは『商品をつくるためにかかった費用』です。
 経費(販売費と管理費)とは『商品を販売するためにかかった費用』です。
 営業外損益は『利息と金利』です。

この程度を基本知識として理解しておけば、月次試算表や決算書を読むことができます。
やっぱり、かんたんですね。

 

どうですか、なにか見えてきましたか?
何か見えてきたと思われたあなた・・あなたはもう財務諸表が読めます!


掲載日:2014年12月3日 |カテゴリー:マーケティング, 会計識字率, 経営技術

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