競争優位 PDCAマネジメント(1)

第28回 PDCAマネジメント(1)

「競争優位に立つ」という統一テーマでご紹介してきたマーケティング思考ですが、いよいよ最後となります。
最後は“仕上げ”です。仕上げは『PDCA』マネジメントサイクルで行ないます。

 

1.戦略を練って活動した結果は『財務諸表』で検証する

(1) PDCAはスパイラルの如く回す
活動の結果はやはり検証しなくてはなりません。そのためにはまず『目標』、計画が必要です。つまり、プランです。
そして『実行』します。ドゥです。
その結果を『検証』します。チェックです。
最後は『対策』です。対策とは計画と実行結果の差異を埋めるための“打ち手”です。それをアクションといいます。

この一連の流れを『PDCA』、PLAN-DO-CHECK-ACTIONというわけです。
大事なことは、この『PDCA』をスパイラル(渦巻き)のように、何回も何回も回すことです。PDCAを月1回と決めておられる会社が多いようですが、自社の状況によっては月1回ではなく、2週間に1回、あるいは毎週回すということが重要です。
もちろん、PDCまでしかしていない会社や、PDCAをまったくしていない会社が一番多いわけですが・・。

 

(2) 確認検証は月次試算表で行なう
では、なにで『検証』、チェックをすればよいのでしょうか?
それは財務諸表である『月次試算表(月次決算書)』です。
会社の活動はすべて仕訳データという形で会計に落とし込まれています
製品や商品を作るためにかかった費用、売るためにかかった費用、資金調達するためにかかった費用、そして得られた収益や儲け、資産と負債の状況など、すべてが会計でわかります。
これをタイムリーに入手するためには、いまや『パソコン会計』で行うのは当たり前と理解する必要があります。

 

(3) 月次試算表で検証するためには『財務諸表』を読めることが条件
『財務諸表』には会社のすべての結果と問題点が提示されていますが、そのためには若干の条件があります。
①第一に『正直な月次試算表』を作成する
まず第一にこのことが大事です。正直でない月次試算表を、いくら分析しても正しい分析はできません。当然のことですね。
しかし、意外と中小企業の月次試算表ではそうでないことが多く散見されます。
理由は、公私混同、銀行に対する見栄の問題、あまりに強すぎる節税志向などです。
また会計事務所にも、はき違えた“思い込み”もあるのかもわかりません。はき違えた思い込みとは、顧客としての中小企業が事実を曲げてまでの節税を期待されているという思いであったり、行過ぎた銀行に対する配慮です。
月次は極力正直な姿勢で作成して業績検討に活かし、決算は記録に残るものですから少しお化粧をするという考え方でないと、会計はまったく経営に活かせません。
②第二に『経営者』として財務諸表が読める
作成した財務諸表を経営に活かすためには、経営者自身が財務諸表を読めないと、活かすにも活かせません。読めるとは、分析ができることをいいます。
しかし実務の分析はテストではありませんので、小難しい計算式を覚える必要はありません。『常識』という尺度で、財務諸表を見て、判断することです。
そのためには、財務諸表の基本構造をかんたんに理解する必要があります。

経営分析は試験ではない


掲載日:2014年11月26日 |カテゴリー:経営技術

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