競争優位 中小企業の戦略論

第15話 中小企業にとって「戦略論」とは

今回からは、さまざまな、『戦略理論』を紹介して行きたいと思います。
そこで、まず、中小企業にとっての「戦略論」について、考えたいと思います。

 

1.戦略論とは智慧です

戦略とか、戦略理論といえば、「我々みたいな中小には関係ないよ」と思われる方がいらっしゃるかもわかりません。しかし、それは違うと思います。
人・物・金のない私たちだからこそ、「戦略」が必要なのです
大企業であれば、人・物・金にものを言わせて、この難しい時代を乗り切れるかもわかりません。
しかし、私たちにはそれが無いのです。無いからこそ、智慧を働かして、この難しい時代を乗り切っていくしかないのです。その智慧こそが、「戦略」なんです。

 

2.戦後からの黒字・赤字企業割合

さまざまな戦略理論はもちろん、そのままでは使えません。がしかし、いろいろなヒントや切り口、発想を与えてくれます。
大事なことは、さまざまな戦略理論を素直に学んで、これまでの自分には無かった発想を考え、そして実行に移すことではないのでしょうか。 下図を見てください・・・。

赤字黒字企業割合これは、戦後からの法人企業の黒字・赤字割合です。戦後一貫して、黒字割合は50%を超えていたのです。
恐らくこれは、戦後復興期でしたので、今では伝説のように言われる、「作れば売れる」「事業を起こせば儲かる」時代だったのだと思います。
しかし、1990年を境に赤字割合が50%を超え出します。これは「バブルの崩壊」と同時期ですが、恐らく、ものの豊かさによって価値観が変わってきたからではないでしょうか。つまり、高度成長期から成熟期に突入したわけです。

 

3.時代は戻っては来ません

したがって、これ以降は、低成長・デフレとなっていき、従来の延長線上では、企業は、利益を計上できなくなってきました。しかし、この変化をなかなか直視できず、いまや、法人の7割が赤字経営となってしまいました。

直近の平成24年度は、20年ぶりに赤字企業割合は減りました。しかしその陰で、4万4千社を超える法人企業が廃業・倒産しています。
安倍政権は成長戦略を「日本再興戦略」としてまとめていますが、その内容はある意味、新陳代謝の活性化策です。
私たちは景気回復に大きな期待を抱いていますが、他方で、もう過去のような経済環境には戻らないことを充分知っています。

 

4.これからは社長が経営者にならねばならない時代

そうです、もう景気に頼った経営はできないのです。これからは一人ひとりの社長が経営者と変革し、お互いに切磋琢磨して励んでいかなくてはならない時代なのです。
その一つが経営戦略を学び、独自の発想と智慧で、経営の舵取りをしていかなくてはならないのです。それも、中小企業・零細企業であれば、あるほどです。

 

この「経営助言コラム」がそんな一助になればと願っています。では、次回から経営戦略論の始まりです


掲載日:2014年8月30日 |カテゴリー:マーケティング

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