競争優位 財務分析

第9話 財務分析(Financial analysis)

今回は内部環境、カネの分析 です。
カネの分析とは、自社の財務状況や資金繰り及び収益構造の分析のことです。
そのことを『財務分析(ファイナンシャルアナリス)』あるいは『経営分析(ビジネスアナリス)』といいます。

 

1.財務分析の仕方
財務分析のポイントは ①評価したいものをその判断基準で評価するということと、②財務分析は月次試算表でするのが基本だということです。

(1)分析は評価したいモノを評価基準で割り算する
まず、申し上げたいことは、財務分析・経営分析というと難しく、専門的なことのようにお思いの方も多いかもわかりませんが、要領さえ掴めばカンタンです。
あとはどう判断するのか、どう対処するのかという、「センス」と「実行力」の問題です(これは経験を積むことが一番です)。
要領とは、下図のように評価したいもの(たとえば、現預金の有り高)を評価基準(たとえば、月商)で割り算するということです。

財務分析の要領

例示をあげれば次のとおりです。
たとえば、自社の資金力をチェックしたいとしましょう。
①資金とは何ですか? 会計では『現預金及び同等物』などと難しく表現しますが、要は現金と預金です。そうすると評価したいモノは『現預金』となります。
②では評価基準は何でしょうか? そうです、運転資金』です。資金が何カ月分ぐらいの運転資金があるかということになります。
③では、運転資金はどうして求めましょうか? 事業にとって必要な運転資金とは、仕入代金であり、人件費であり、その他諸々の経費であり、そして繰越したい利益です。これって、何でしょうかね? そうです、(黒字の)売上高です。つまり、分母は『(月次の黒字)売上高』となります。
『現預金』÷『(月次の黒字)売上高』で、自社の資金力はチェックできます。
⑤さて、最後はセンス・判断力です。どのくらいあればいいのでしょうか?
よく考えてください。売上は月末に締めて翌月回収するのであれば、現預金が1か月分しかなければ、一旦無くなって、月末にまた1ヶ月分の現預金が溜まるという自転車操業状態になってしまいます。とすれば少なくとも2か月分、できれば3か月分程度はほしいということになりますね。これがセンスの問題です。あとはどうやって3か月分にするのか、これは方策と実行力の問題です。 

(2)財務分析は月次試算表で行なうことが基本
また財務分析は決算書で行なうように思われているかもしれませんが、財務分析は月次試算表で行なうことが基本です。
なぜなら、経営は日々行なっているわけですから、年1回ではなく、少なくとも月次で行なわなくてはなりません。決算書の分析は過去分析です。現在分析は月次試算表です。「財務分析は月次試算表で行なう」これが基本です!

 

2.財務分析の視点

財務分析は評価したいものを見ればよいわけですが、一般的には次のような視点があります。
(1)安全性
『安全性』
とは、事業や会社が財務上、安心して続けられるかどうかを見るということです
流動資産と流動負債・固定資産と純資産・負債と純資産などを見れば、マクロ的に判断できます。

(2)効率性
『効率性』
とは、資産や資本を効率的に販売活動に活かしているかどうかを見るということです
資産の細目と売上高・総資産と売上高・負債と売上高などを見れば、マクロ的に判断できます。

(3)資金力
『資金力』
とは、経営が安心して続けられるだけおカネがあるかどうかを見るということです
経常収入と経常支出・現預金と売上高・借入金と売上高などを見れば、マクロ的に判断できます。

(4)収益性
『収益性』
とは、経営が安心して続けられるだけの設けがあるかどうかを見るということです
粗利益と売上高・営業利益と売上高・経常利益と総資産などを見れば、マクロ的に判断できます。

(5)損益分岐点
『損益分岐点』
とは、儲けを出しやすい収益構造になっているかどうかを見るということです
変動費と売上高・固定費と粗利益率・人件費と粗利益などを見れば、マクロ的に判断できます。

 

 

このように財務分析、言い換えれば毎月の会計資料の見方がわかってくれば、経営は勘ではなく、コントロール(操縦)できるものとなり、『安定した経営』ができるようになります。
当社へご連絡いただければ、そのような経営ができるようにご支援します。


掲載日:2014年7月18日 |カテゴリー:マーケティング, 経営技術

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