競争優位 組織分析7S

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第5話 組織分析フレームワーク7S

今回からしばらくは、市場分析の詳細について説明します。
第1回は内部環境ヒトに関する分析の『組織分析フレームワーク7S』です。

 

『組織分析フレームワーク7S』とはマッキンゼーが開発したフレームワークです。
経営戦略を遂行するためには組織を分析し、企業戦略に応じて組織を変更しなければなりません。よく言われる「組織は戦略に従う」ということです。そんな組織分析に活用できるのが、この『組織分析フレームワーク7S』です。
図示すると次のようになります。

            <組織分析のフレームワーク7S>

組織分析のフレームワーク7S

 

1.組織分析のフレームワーク7Sとは

会社の経営組織は次の7つの項目からなっていると考えます。
(1)共通の価値観や理念(Shared values)
いわゆる『企業理念』であり、長年、事業を継続して育まれてきた無意識の価値観です。特に技術系やものづくり系の企業に培われることが多い。いいものを作るだけが我々の仕事だとか、鉄道であれば安全運行さえしていればいいというような暗黙の価値観ですが、競争優位に立つためにはいいものを作ればそれでよいというような唯我独尊の製品志向ではなく、市場・顧客志向の価値観や理念を持つ必要があります
(2)経営スタイルや組織風土(Style)
知らず知らずのうちに縛られている暗黙知であり、出る杭は打たれるという組織風土では競争優位に立つことはむずかしい。一般的にオーナー経営系の企業に多く、あまりにもオーナーの成功体験が強いと言いたいことも言えず、物言うことが逆らっているように思われる組織になり、オーナーの器以上には企業は伸びなくなります。競争優位に立つためには常にこれまでを批判的思考(クリティカルシンキング)することが重要です。
(3)人材(Staff)
人材は基本的に社内の中にしかいません。だから自前の人材を育成することがたいへん大事です。たとえヘッドハンティングしても自社の中で活かすのは至難の業であることをこれまで数多く見てきました。何故だかわかりますか?理由は単純明快です。その人材がいままでいた組織といまの組織とは違うので、以前の手法(成功体験)をもって改革しようとしても人はついて来ないからです。
したがって、競争優位に立つためには自前の人材を育成することが大事なのです
(4)能力(Skills)
人の能力・・たとえば、営業力であったり、技術力、マーケティング力など一朝一夕には変わりません(山本五十六を思い出してください)。新しい手法、他社での成功した手法を導入したからといって、自社では成功しません(他社と自社はすべての条件が違います)。したがって、競争優位に立つためには担雪埋井、他社の事例を見本にして自社に合った手法にカスタマイズする必要があります
(5)社内の仕組み(Systems)
社内システムを変更することは比較的容易くできます。たとえば評価システムや会計制度などであれば変更すれば何とかなります。しかし、システムも人によるシステム(報告など情報の流れ)であれば変更することは容易くなくなります。したがって、競争優位に立つためには内部統制なども併せて考える必要があります
(6)組織構造(Structure)
組織構造とは組織体系などの変更のことを指しますが、変更さえすれば機能するので比較的しやすいといえます。ただ指揮命令系統と責任所在は明確にすることが競争優位上も好ましい
(7)戦略(Strategy)
戦略とは事業の競争優位性を保つための方策です。なかなか立案することは難しいかもわかりませんが、決定さえすれば、比較的、周知徹底することは容易いと思われます。ただ競争優位に立つためにもあれもこれもではなく、集中、絞込みが重要です

 

2.ハードのSとソフトのS

(1)ハードのS
『ハードのS』
とは、戦略・組織構造・社内の仕組みの3Sをいいます。
(2)ソフトのS
『ソフトのS』
とは、共通の価値観や理念・経営スタイルや組織風土・人材・能力の4Sをいいます。
(3)ハードのSとソフトのSの特性を知る
大事なことは、『ハードのS』は努力によって比較的短期間で変更することが可能ですが、
『ソフトのS』は容易ではないということを心しておくことです

ここを押さえておくと、組織改善はうまく行きます。

 

3.7Sのポイント
(1)共通の価値観や理念 Shared values: 製品・価格中心から市場・顧客中心に考える
(2)経営スタイルや組織風土 Style: 社内事情より顧客を起点とした行動規範が重要
(3)人材 Staff: 売るだけの人材から継続的に売れる人材へ
(4)能力 Skills: コスト管理能力からマーケティング能力へ
(5)社内の仕組み Systems: 管理・年功序列から権限委譲と自ら考える人への評価
(6)組織構造 Structure: 縦割り組織から顧客横断型組織へ
(7)戦略 Strategy: 製品志向から市場志向・マーケティング志向へ

 

戦略は競争優位を保つための方策です。その戦略に組織を最適化させる必要があります。
一度、この組織分析フレームワーク7Sで自社を考えてみれば如何でしょうか?

優れた企業はこれら7つの要素を互いに補完しあい強め合いながら戦略を実行しています。
私たちも億劫がらずに、まずはそのような意識を持って戦略を遂行し始めることが大事だと
思います。


掲載日:2014年6月27日 |カテゴリー:マーケティング, 経営技術

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