競争優位 事業目的の制定

第3話 事業目的の制定

■多くの中小会社は『事業目的』を持っていない
経営理念以上に『事業目的』を持っている中小会社は少ないのが実情です。
しかしいまや『事業目的』は非常に重要です。これが成熟社会の現代に生き残る基本要件といって良いぐらいです。
いまから40年ほどの前の高度成長期は、行け行けどんどんで、そんなことを考えなくとも、ともかく作れば、売れた時代でした。それは私たちの生活にまだ必要なものが多くあった時代だからです。
しかし何度もいうように、モノは一巡・二巡してしまいました。さらに国内の市場は縮小化しています。もうただ作れば売れる時代、まじめに仕事をすれば仕事が来る時代は過ぎてしまいました
いまは市場に目を向けて、顧客の視点で事業目的を考え、事業を工夫しないと売れない時代です。

 

■ラーメン店はラーメン業では客は入らない
皆さんはどのようことを考えて、ラーメン店に入りますか?
確かに時間もなく、選ぶ余裕もなくて、近くのラーメン店に入る場合もあるのでしょうが、多くの場合はいろいろな飲食業の中からラーメン店を選んで入るのではないのでしょうか・・。
ということは、いまやラーメン店の競合相手は決してラーメン店だけではなく、ファストフード店から和食店、定食店、レストランなどあらゆる飲食店と競合していると考えられます。ラーメン店だけを競争相手と考えているとラーメン業界自体が埋没しかねません(幸い、現在のラーメン業界はそうではありませんが)。
そこで重要なことが『事業目的』です。しかも事業目的を市場志向、顧客志向で捉えることが重要です。「ラーメンを通じて、一大日本の食文化を創造する」などと事業目的を考えることによって、お店のあり方などが大きく変わることに気づかれるかと思います。
このことはすべての業種にいえることです。たとえ製造業であっても、エンドユーザまでのことを捉えた事業目的を制定することによって、大きく事業のあり方や仕事の仕方が変わってきます。
よく、アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか、それは鉄道会社が自社を鉄道事業と考え、自動車や航空機の発達による顧客減を自社の事業と関係ないと考えたからといわれますが、そのことが現代でも事業目的の捉え方一つで起こりうるのです。

 

当社のお客様でもこんな事例がありました・・
イベントのテント製造をされていたのですが、事業目的を市場志向・顧客志向で考えてみると、製造したテントには多くの来場者が来られることにあたらめて気がつき、安全とアメニティの重要性から安全装置の充実やデザイン性などを訴求し、従来よりも単価が上げられ、粗利も増えました。現在では家計市場への進出も実現し、新市場開拓にも成功されています。

ぜひ、みなさんも、自社の事業目的を市場志向・顧客志向で考え直してみましょう!

 


掲載日:2014年6月23日 |カテゴリー:マーケティング, 経営技術

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